看護師の退職事情(病棟編)

さて今回から最新医療情報トピックスはさらに細かく病棟看護師について解説します。
現在看護師として病棟で働いており、退職を検討している方、これから病棟へ部署移動になる方、全く関係ない職種の方でも参考になる内容ですので最後まで読んで頂けると幸いです。

病棟看護師の勤務形態

基本病棟看護師の業務に夜勤勤務が含まれます。実際に病院によって3交代制(1日を8時間づつ3人でまわす)と2交代制(1日を12時間づつ2人でまわす)のところがありますが、睡眠の時間がバラバラになったり夜中出勤したりしなければならなかったりと3交代制の病院は嫌われる傾向にあります。
そのため現在は2交代制が多くの医療機関で採用されているようです。
そのため日勤、夜勤の2パターン勤務が主なシフトとなり以下のような1週間の勤務となります

  1. 月曜日 日勤
  2. 火曜日 入り(17:00~夜勤)
  3. 水曜日 明け(9:00まで勤務)
  4. 木曜日 公休
  5. 金曜日 日勤
  6. 土曜日 日勤
  7. 日曜日 公休

このようなシフトを組み合わせて勤務されている看護師が多いです
実際見てみると意外に休みが多いように感じられます
仕事が無い日
火曜日(17:00までOFF)
水曜日(9:00からOFF)
木曜日(1日OFF)
日曜日(1日OFF)
割と時間があるように感じられます
しかしこれが一般の会社員と同じく週2日なんです。
特に水曜日は1日中休みのような感じがしますが実は朝まで勤務しているため明けは休みとはカウントしません。従って休みが多いようにみえます。
実際医療職でない方も夜勤の経験がなる方ならわかると思いますがやはりみんながねている時間帯に働くというのは相当きついものがあります。
人間の体は夜は寝るように体内時計がセットされているので夜勤をすると飛行機で海外旅行をした時のような時差ぼけが最初のころあると言われています。

病棟看護師の主な業務

これは受け持つ患者さんの病状や診療科によって大きく変わります

内科系病棟看護師

検査入院等の一泊2日などから長期治療を要する患者さんまでさまざまな患者さんがいます。
主な業務は患者さんのバイタルチェック、看護記録の記載、病院食の提供、清拭、検査室への移送、点滴交換、注射等々多岐にわたりますが、比較的安定した患者さんが多いのですが循環器科やがんの末期患者さんが多い病棟ではしばし急変が起こります。
そうなると病棟はバタバタしはじめ、かなり大変になることもしばしあります。
傾向的に激しく状態が変化する病棟の看護師以外はナースステーションにいる時間が多く、記録が主な業務となります。そのためステーション内の人間関係は重要で、この看護記録の厳しいチェックが上司から入ります。かなり細かいことまで記入していないと指摘されることも多く、こういった業務が嫌いだと継続するには厳しい職場環境になります。
特に夜勤体は2名ないし3名で長時間一緒に勤務するためシフトをくむ看護師との関係性は非常に重要となってきます。
主に内科系看護師が辞めたくなる理由は業務自体そのものにはそれほど不満を感じていないがこの人間関係悪化が最も多く、多大なストレスを感じ退職したい看護師は少なくありません。
それほどに人間関係の構築が難しい業界なのです。
医療的な業務ができてもコミュニュケーション能力が低かったり人見知りだったりするとたちまち悪評をたてられできない子認定されてしまいます。業務の技術がいまいちでもコミュニュケーション能力で乗り切ってしまう看護師もいます。
結局はメンタルの強さがモノをいう世界といっても過言ではありません。

外科系病棟看護師

外科系病棟(一般外科、整形、泌尿器など手術をする科を含みます)とは基本的に周術期の患者さん
が入院する病棟になります。つまりほぼ全員手術をします。
手術によって大きく異なりますが早くて1泊長くても4週間程度入院します。が一般的な外科で平均在院日数は1週~2週間程度になります。
そのため入退院に動きが目まぐるしく、かつ手術にいく患者んさんも毎日いるような状況ですので目まぐるしくベッドの入れ替わりががあります。
そのためベッドコントロールという業務があります、男子、女子部屋、個室大部屋を組み合わせてパズルのように満床状態にし、絶えず受け入れられる体制を整えておかなくてはならないです。
予定している手術の患者さんのベッドが用意できないでは大問題になりますからとても重要な業務です
このベッドコントロールは人員的に余裕のある病院でしたら専門もクラークさんが常駐し行っている場合が多いのですが、現実的には看護師がベッドコントロールを行っている病院がほとんどです
また外科系看護師の最も重要な業務にOPE出しとOPE迎えがあります。手術室の前で患者さんの状態と術式などを申し送り、術後は申し受けがあります。手術は時間が読めないことが多いので必ず同じ看護師が対応するわけではありません。そのため突然担当ではない患者さんの申し送りをしなくてはならない事も多く患者さん全体を把握しておく必要があります。
また術後管理も看護師の業務の一つで場合によっては人工呼吸器にのっていたり、動脈モニターがついていたりと、結構危険な患者さんを担当することがあります。
このように外科系看護師はかなり仕事の種類が多くスキルの高い看護師が多いようです。
しかし給与面や待遇面など優遇されているかといえばほとんどそのようなことは無く他病棟と特に変わらない場合が多く手術日前後とそうでない日の夜勤等の給料も変わりません。

集中治療室(ICU)看護師

集中治療室(ICU)は生命維持が必要な患者さんや、心臓手術や長時間にわたる手術後の患者さんが24時間モニター監視下におかれる、シビアな病棟の一つです。
基本的に患者さんは鎮静下もしくは人工呼吸器にのっている場合が多いのですが、予断を許さない生命危機に陥っているような患者もおり気管内チューブや各種輸液ライン、モニター系のケーブルや圧測定ラインなど様々な機器に取り付けられています。
そのため、各種モニターの知識や人工呼吸の取り扱い、持続注入薬の知識など幅広い知識が要求されます。
急変する事も多々あり、気の休まる暇もなく常に患者さんの前に張り付いているような業務ですそのためモニターのアラームには非常に敏感で急変時にはすぐに飛び出せる体制をとっています。
そう聞くと非常にキツイ業務のように感じますが、ICUを設置しているような病院は比較的規模の大きな病院であることが多く、人員的にも余裕があり、きちんとシフトが組まれ、休憩もしっかり取れる病院が多いです。ある意味では中小の病棟業よりON-OFFがはっきりしているように感じます。
しかし、日常の業務が相当ストレスフルなため、休みの時間は魂が抜けており休日も一日中寝ているといったこと方も結構おられます。またそいった大規模病院ではICUに興味があり好きで仕事をしてい人はよいのですが、無理やり人事異動でICUに配属となった看護師も多く働いており、日々苦痛で異動の希望を出しても受理されずやむなく退職という流れも多いようです。

最後に

病棟看護師はその配属部署によって大きく仕事内容が異なるうえ大病院では必ず自分の希望部署に配属されるわけではなく、自分に合わない部署へ配属されてしまう事も少なくありません。
そのため、合わない部署へ配属された場合大病院を退職し中小の病院や単科病院やクリニックへ転職するのが当然の流れなのですが、大病院になればなるほど面談をしなければ退職届が受理されないなど様々な退職予防策を講じている病院が多いです。
そういった苦痛の声を弊社医療退職代行パートナーズは多く聞いており、スムーズな退職に向けてサポートを行っております。大病院の事例も多くございますため、お気軽にご相談ください。

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